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昇段審査報告

去る12月10日、五段の昇段審査を受けてまいりました。

以前書いた通り、課題は「五本の乱」までなのですが、とにかく中段繰付を間違わないようにしないといけません。
これまでの稽古と、打つ感覚の修正もあって、今回のテーマは力を抜くことに重点を置いてみました。

相手をしていただくKさんとの審査前稽古も軽めに流し、苦手そうな形のみ流して終了。
Kさんの都合もあって、通常より早い15時からの審査となりました。

午前中に評議会が開催されたこともあって、普段なかなか顔を合わすことのない六段の方々もほぼ全員そろったなかでの審査。
まずは、初段を受ける船橋場所のKさん、落ち着いていて初段としては十分と見受けられました。

今回は、私とKさんしか受審しないため、すぐに私の番。
試技する形はその場指定のため、演武位置で礼をした時点で、先生方が指定形を表示したプレートをテーブル上に置きます。

最初は「表 一禮」
最初の逆手打ちが深すぎました。
かなり力を抜いていたつもりですが、やや緊張してたのでしょう。

次は「待車」
左の繰付があるので苦手意識が強い形ですが、左の繰付はうまくいった感覚がありました。

三本目「乱合・小太刀」
あまり指定されない形ですが、好きな形ですので、ここは思い切って攻めてみました。

四本目「影 右貫」
四段の昇段審査で最後に間違えた形です。
塩川先生は、この形の最後を影の一禮(後)と同じように攻められるのですが、四段審査の時は別のやり方で杖を上げてしまい、そこからひねって修正するという失態を演じています。
今回、そこはよかったのですが、最初の目付からの追い込みが、太刀の下がるのを待ちすぎた感がありました。
太刀が下がってから攻めるのか、攻めて下がらせるのかは、「後の先」との関係では非常に難しい問題で、人によって感覚が違うため気を付けないと怪我をさせてしまいかねません。
個人的には、最初に太刀の体勢を崩すところまで攻めていれば、太刀が先に下がるはずであるので「後の先」になっているのだと思うのですが、あらためて研究課題となりそうです。

五本目「霞の乱」
思った通りといいますが、一番混乱しやすい形の出題です。
相手をしていただいたKさんとも打ち合わせておいたのですが、指定を受けてから互いに少し深呼吸して内容を頭に思い描いてから演武開始しました。
何とかクリアはしたものの、横切留の箇所に入ったところで、間合いの切りが甘かったのがすぐに分かりました。

杖の演武から太刀の演武を終えて、終了。
自分としては、今までの中で、一番緊張しないで審査を受けることができたのですが、気合の入っていなかったのは皆さん分かったようで、一部会員に加え先生からの講評はかなり厳しくギリギリの合格ということになりました。
(落ち着いていたと、褒めて〈?〉くれた人もいましたが・・・)


その後、藤代先生が「霞の乱」の最後の打ちがどうしても腰が入っていないといわれるのですが、私の感覚では腰の入りようがありません。
いろいろと先生と試したところ、最後の打ちで水月を杖の角で打っていないため、間合いが近くなることが原因であることが分かりました。
この点は、最近角でなく杖の面で打ってもよいのではないかとの議論があり、私も自然と面で打つようになっていたように思います。
確かに、面で打つと、その後の間合いが近くなることは間違いなく、本来の「横切留」のように、その打ちで終わる形の場合はよいのですが、そこからさらに攻撃が続く形の場合には気を付けなくてはなりません。
ただ、面で打つ間合いが間違いなのかどうか、特に影やその他の形のなかでも必ずしも角で打てない場面もあり、これも研究課題となりそうです。

まあ、いつものことといえばいつものことですが、自身納得して合格できた試しはありません。
五段の重みを受け止められるだけの実力を持てるよう、さらに高段位の先生方との稽古を増やしたいと思います。

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コメント

[C28] 稽古いろいろ

昇段審査、なかなか思う通りにはできませんが、合格されて良かったです。

細かい所作を忘れかけていたので、最近は先生と剣術を一通り稽古していました。

他の上位の先生は「影」の形を教わっていましたが、そのうち私がお相手になりそうなので・・・また何かしら質問することがあるかもしれません。

剣術も先生独自の工夫が随所に織り込まれていて
稽古ごとに深みを感じております。

他流派の理合を間違いだと否定するのではなく、答えは幾通りもある、と見るようにいつも言われておりますので、今後もいろいろ参考にしていきたいと思っています。
  • 2016-12-19 02:09
  • 五島 鎧影
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[C29]

五島様

コメントありがとうございます。
そちらも、いろいろと稽古されているようで何よりです。

五段の審査は、特に太刀に問題があったようです。
遅ればせながら、今週は初めて岩目地先生の居合講習会に参加し、直接ご教示いただきました。

岩目地先生も、いろんな考え方で教えて下さいます。
段位が高くなるほど視野が狭くなることのないよう、今後も稽古していきたいと思いますので、またそちらの稽古内容も参考にさせて戴きたいと思います。

また、諸々の違いなど検討できると私も為になりますで、お役に立てるかどうかは別として、ご遠慮なくご質問ください。
  • 2016-12-19 21:18
  • 一寸
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神道夢想流杖術を主に稽古する団体として2010年7月に設立。

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(会費:1000円/回 通常稽古会員は無料)


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当団体連絡先(百瀬行政書士事務所内) 百瀬 仁 宛
〒390-0221 松本市里山辺1725-1
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主宰 百瀬 仁
神道夢想流杖術(日本杖術協会五段 指導員)/糸東流塩川派空手 二段

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