私は仕事の関係で週のうち、火曜日から金曜日までは東京に来ています。
しかも、仕事場が東京都杖道連盟の九段場所と番町場所に近いため、上京時に都合がつけばこれらの場所に顔を出して稽古に参加しています。
この日も久しぶりに九段で稽古することができました。
しかも、参加者が初段一人と三段一人(クミコさんです)以外は、全員指導員以上という豪華メンバー
最初は、初段の人の居合刀で久しぶりに「真」など抜いておりましたが、せっかくなので藤代先生の指導で場所長のJ子様と稽古することになりました。
やはり普段できない「形」ということで「5本の乱」
昭和になってから作られた形ということで、一部重視されない先生方もいるようですが、「影」を終わってから再度中段のような激しい動きを稽古するというのも面白いと思いますし、いろいろと工夫された形といった印象を受けますので、私としてはしっかり稽古したいと思います。
無論、基本の形は今まで稽古した方の中にあるのですが、それぞれの精度を上げないといけない。
「太刀落の乱」は基本的な腰の切れ、間合い、十文字からのすりあげといったポイントで注意を受けます。
「左貫の乱」では、杖を外すところのタイミングと外し方。
なるべく小さく外して、最小限の動作で太刀を打ち、次はその反動を使って大きく相手を攻めなくてはいけません。
できれば、相手が太刀を着る動きに合わせて太刀を落としたいところですが、これはかなり高級な技術です。
他の形でも出てくるのですが、何とか身につけたいと思っています。
また、逆手突きはなかなかしっかり突ききれません。
みなさん、動きが流れて「突く」動作ができません。
これも注意を受けました。
「霞の乱」は、左右の繰り放しがポイントですが、本日は後半の「横切留」部分における、引き落とし打ちからの打ちについて。
相手が、首を切ってくるところを引き落としの体制から、相手の鼻頭をめがけて杖を振り出すのですが、早くしようとすると動きが小さくなって、相手の鼻に突き出す形になってしまいます。
しかしながら、これも打ちなのだから上から下に打つ形にならなければならないとのこと、なるほどと自分の動きを見直す必要を感じました。
結局は、打つ際の左手が落ちているのが一番の原因です。
また、上半身が必要以上に伸びきるのも良くないのではないかと思いましたが、この点は次回検証してみるつもりです。
「間込・真進の乱」は諸事情で省略。
最後に「斜面の乱」
これも精度を上げるとかなり難しい形です。
まずは、わかりやすい部分として脛打ちのあとの繰り放し。
通常の繰り放しではありませんので、少し技術が違います。
本来、肘付近の急所を打ってから繰り放すのですが、これは太刀が痛いのであまり強くは打てません。
その後は、両手で持ち上げるのではなく、左手を下げることと、相手の左腕から上げるような軌道を保つことにより効果的に繰り放します。
その後の打ちもしっかりと打つ。
最後の引き落としからの打ちは、相手の太刀を後ろに下がって外して打ちます。
このときの重心移動は相手が速いと厳しいですね。
この形は太刀もかなり難しい。
特に、最初に肘から繰りはなされた後の受けと、通常の繰り放しの後の後の片手斬り。
片手斬りはどうしても先に体が動きがちになるので、よほど注意しないといけません。
最後に五月雨に入りましたが、まあこの「形」についてはまたにしましょう。
とにかく、最大の身体能力を求められる形です。
が、それが分かるとやりがいのある形ですよ、これは。
ということで、あっという間に時間になってしまいました。
東京で稽古できるのは私の財産ともいえます。
いい形で松本の方々にフィードバックできるよう努力したいと思います。
尚、東京では稽古の後必ず飲み会。
これはフィードバックできませんね・・・・・
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