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2012/6/25 稽古日誌

23日・24日と宇都宮で東杖連の合宿が行われました。
山口からわざわざ岩目地先生もおいでになり、非常に良い稽古ができました。

個人的には、太刀に関する疑問について、先生に直接話をうかがえたことと、鎖鎌について多少なりとも指導を受けることができたこと、四通八通を通し稽古できたことが大収穫でした。

当道場からはMさんが参加され、上段者の方々からよい稽古をつけてもらったようです。
彼も四通八通を稽古しましたから、今後松本でも稽古することができます。
相手がいないとどうにもなりませんからね。


さて、そんな合宿翌日の稽古。

参加者はWさん、Mさん、Yさん。
久しぶりに、早い時間からYさんがいらっしゃるので、あまり相対に時間をかけずに形を稽古することとしました。
ただ、せっかく合宿で得たものがありますので、その点のみ簡単に稽古の途中で解説しました。

まず、Yさんの相対の相手をします。

Yさんも、だいぶ以前の癖が抜けてきました。
まだ、効いてはいませんが、打ちの軌道や体軸のブレは直ってきているようです。

まずは「巻落し」について。

どうしても太刀の内側を巻いてから落とすのではなく、その前に手元から横に巻いてしまいますので、杖を相手の方向に伸ばし、通常の打ちの軌道になったら落とすというやり方に戻ってもらいました。
こうしないと、いつまで経っても相手の方向に攻めることができないからです。

とりあえず、Yさんはこの感覚をつかむため、暫くその方法で巻落しを稽古してもらうことにしました。


次に、相対としては前後しますが、今回の合宿で学んだ重要ポイントとして「胴払い」に関する太刀の動きを解説することにします。

「胴払い打ち」において太刀は、正中につけているの杖の左側に体捌きしながら前進し杖の右脇腹を切ります。

しかし、正中に杖があるのにそんな切り方ができるのか??

いくら「形」の問題であるとはいえ、かなり不自然な太刀の動きです。

また、稽古の中では杖が太刀の動きを知っているため、太刀が動いたときには杖を外してしまうので、太刀は杖を捌かずに真っ直ぐ前進することができてしまうのですが、これも本来おかしい!!

相手が難しい体制から切ってくるのですから、杖はたんに正中を守るか、動いた相手の目を突くようにすれば太刀は切り込んでこれないからです。

では、なぜこのような形が成立するのか?

この形、太刀は杖と合わせた形から杖右側を滑らせて(太刀から見た場合です)前の手を切るようにすり込んでいきます。

つまり、杖に対して前の手を切るようにプレッシャーをかけるわけです。

そこから杖の動きには、いくつかパターンがあると思いますが、一つのパターンとして右手斬られないように自分の方に引きつけながら杖を八相の方向に振り上げる形をとります。

太刀は杖が正中から消えるので、さらに真っ直ぐ進みながら、杖の下をくぐらせて右脇腹を斬りに行くことができます。

そこで杖は胴払いの形で受ける、というのが岩目地先生の見解でした。

無論これは一つの考え方にすぎませんが、とてもよく分かります。



そーいえば四通八通の中でも、太刀が攻めることにより相手が上段に構えざるを得ない、または構えを変えざえるをえない、という理合いの形がいくつかありました。
共通する点かもしれません。
(杖と合わせたところから、太刀が斬りに行く形は、全てこのような理合いが隠されているのかもしれませんね)



ただ、通常の稽古ではここまでの動きは必要ではありませんので、少し無理はありますが体を捌いて相手を斬る動きの稽古ということで、従来の動きをして下さいとのことでした。
それであれば、杖は太刀が正中線を邪魔している杖を避けて斬ってくるまで、相手を引きつける稽古が必要です。



その後、2~3合宿で知り得た解説し、YさんとMさんにはすぐに中段の稽古にうつってもらいます。


私は、Wさんと表の稽古です。


Wさんは先週お休みでしたが、以前お話ししたとおり、とにかく力を抜く稽古をしてもらうことにしました。
効かせたらやりなおしです。

表の後半の形を指導しながら、とにかく肩に力を入れないように気を遣います。

特に「一礼」の体外打ちは、どうしても力が入ってしまいますので、全体にゆっくりと稽古することにしました。

最初は力を使いたいのに使えないので、動きがぎこちなかったのですが、やはり上半身のいらない力が抜けたせいで全体の動きは良くなってきました。

攻撃という意味では弱いですが、体の使い方という意味ではこちらのほうが何倍も上手くいっています。

これならば、十分初段合格となるでしょう。

無論、これに攻撃力を加えるためには、上手に力を入れるべきところには入れていかなくてはなりません。

とはいえ、おそらく必要なところに力を入れて下さいと言えば、すぐに前の動きに戻ってしまうことは目に見えています。

しばらくは、辛抱強く力を抜くだけの稽古をしてもらおうと思います。



さて、Wさん、もう一つの問題は太刀です。

居合い有段者のWさんですが、太刀もやはり動きが固いのです。

そこで、本日は八相の形から真っ直ぐに切り下ろす動きだけを稽古してもらうことにしました。

無論力を入れてはいけません。

太刀の重さで少し太めの大根を切ってもらうくらいの感覚です。

また、いわゆる引き斬りの動作も、少し押さえてもらいます。

どうやら、Wさん最近は引き斬り動作をあまりしないように指導を受けているとのこと。
居合いの方でもいろいろな考え方があるようです。

切っ先を飛ばさなくてよい、ということではないと思うので、そこはそのままにして引く動作は両脇を軽く占める程度でよいということにしました。

こうすると、腕がのびてしまうこともなく、体の構造上自然と引き斬りの動作になります。

Wさんには、ひとまずこの動作を一人で反復練習してもらいました。


Yさん、MさんのほうはYさんが一通り、中段の杖を稽古し終えています。

通常はここから掛かりなのですが、本日は全員でWさんと同じ太刀の切り方を稽古することにしました。

全員力を抜くことを重視して10本ほど太刀を振ってもらいます。

そんなところで、本日の稽古は終了。

本当は、中段の繰り付け方、「押詰」での中段繰り付けの後、太刀を弾く方法についての解説もあったのですが、これはまた別の機会に書きたいと思います。


最後に、東杖連のくみこ様からこのブログが読みにくいとの貴重なご意見を戴きました。

まあ、写真もありませんし稽古のことしか書いてありませんし、おそらく他の方が見ても全く面白くないとは思います。

ですが、本来は稽古日誌として私の指導記録のようなものでもあり、また術理の重要なポイント書いた備忘録でもあります。
また、遠くアメリカにいるマイケル君や、北海道にいるTさん、その他当道場を離れながら、杖の稽古を続けてくれている方々に対して稽古のヒントを書いている場でもあります。


ということで、原則的に内容を変えることはありませんが、できるだけ興味を持って読んでもらえるように努力したいと思います。

まあ、期待半分くらいで。
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神道夢想流杖術(日本杖術協会五段 指導員)/糸東流塩川派空手 二段

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