先週の土曜には特別稽古を行いました。
参加者はMさんIさん。午後からはWさんも参加されました。
午前中じっくりでしたので、Iさんに基本4動作と4本の形をしっかり稽古してもらい、午前中最後に初心者の卒業試験です。
基本的に合格。
次のステップに進んでもらうことになりますので、「繰り付け」と太刀の構え、加えて「太刀落」と指導。
Iさんも大忙しです。
Wさんは昇段に向けて「表」のおさらい。
形によっては合格ラインですが、不合格の形もあります。
とにかく力を抜いて下さい。
Mさんは、課題となる形はありますが昇段は問題ないでしょう。
さて、そんな稽古を経て、本日は、Mさん、Yさんに加え、本年入会のIさん、Kさんが参加。
Kさんは、杖を購入されました。
Iさんも買いに行ったようですが、太めのものしかなかったため細いものを注文したそうです。
なぜか、杖には「太め」と「細め」があります。
知らない人が見たら分からないくらいの差ですが、実際に握ってみると明らかに感覚が違います。
無論、太い方が単純に重いわけで、重さを武器にできるタイプ(パワー型)や手の大きな人には適しているでしょう。
簡単に折れない頑丈さも魅力です。
これに比べて「細め」は、若干軽い分スピード型や女性に適しているといえます。
「太め」に比べてパワー型が間違って使用すると折ってしまうことがありますが(私も「押詰」で2本折りました・・)、通常きちんと使用する分には問題ありません。
結局は好みの問題ですので、自分の好きな方を使用してもらっています。
Iさんは土曜日に太刀の構え方までは指導していますので、本日は実際に相対と形の太刀を持ってもらいます。
まずは、構えの復習。
最初は、やや八相も大きめに構えてもらいます。
というのは、ここのところ八相の構えが小さく縮んでしまっている人が増えているからです。
小さく構えると斬りも小さくなって最悪届かなくなりますし、斬る前に後ろに振り込むなどの予備動作を招いてしまいます。
なれていない人には若干肘を張り気味にして胸を開いてもらい、相手に対して心も構えも大きく見せるようにしてもらいました。
一通り教えたところで、Kさんと初の相対です。
慣れないもの同士の相対ですので、見ている方もはらはらしますが、とにかく怪我のないように。
ただ、Kさんは打ちの軌道もよく、あまり癖がありませんので相手としては申し分ありません。
「返突き」のみは、寸止めでお願いしました。
まだ、間合いもなにもあったものではありませんが、これからどんどん太刀も稽古してもらおうと思っています。
その後、「水月」、「斜面」の太刀。
まだ、「斬り」の動作については細かく教えません。
いつものとおり、大根斬るくらいの要領で振ってくださいのみ。
暫く、「大根斬り」一本で指導してみようかと思っています。
その後は、「水月」、「斜面」について、MさんとYさんに太刀を持ってもらい復習です。
Kさんは久しぶりですので納杖を含めてYさんから指導してもらいました。
その後、MさんとYさんには組んで形を稽古してもらい、私はKさんは初めてとなる「着杖」をIさんの復習を兼ねて指導。
Iさんは、後方に下がるのがほぼ真っ直ぐなのですが、剣先ギリギリのラインを捌いてます。
あまり角度がつかない方がよいのですが、あまりにもギリギリすぎて次の小手取りの動作が怖い気もします。
一応もう少し角度を付けるようにしてもらいましたが、この点は確認してみようと思います。
Kさんは順番のみですが、いつものとおり小手を押さえる動作と上がり小手を押さえる動作については術の部分を多少話しました。
急いでIさんは「太刀落」の復習。
強も順番の確認のみですが、案外無駄な動作がありません。
「繰付け」がお約束で横を向いてしまっているくらいでしょうか。
来週は全員で「太刀落」を復習です。
Yさんは中段の「後杖 前」、最初の躰捌きで苦労していました。
後方からの太刀に対する躰捌きですので、やや難しい感じを受けますが結局は一緒です。
右足を捌いてから左足を引きつけるのですが、この時後ろを振り向くだけ。
この時、腰をひねって左足を引きつけるように動かすのがポイントです。
この動作がないと、相手との間合いが詰まるのと上半身の回転不良できちんと相手方を制することができません。
ようやく、掛かりとなりましたが一人での指導で、会員の皆さんには物足りないかもしれません。
申し訳ない限りですが、9月には東京から先生はじめ上段位者の方々をお招きして、昇段に向けた特別稽古を行う予定です。
いろいろな人の指導を受けられる機会ですので、是非参加してほしいですね。
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