Entries

2012/9/22 特別稽古

ここのところ、全日本杖道連盟と東京都杖道連盟の事務作業に追われておりました。

16日の稽古が休みだったこともあるのですが、アップができずに申し訳ありませんでした。

さて、いよいよ今週土曜日に昇段審査が行われることになりましたが、
22・23日と東京会員との合同稽古が行われましたので、そこからアップしたいと思います。


22日は皆さん忙しいところ、昇段審査を受けるMさん、Yさん、Wさんが参加です。

東京からは、F先生始め5段のOさん、4段のIさん、2段のKさんが来てくれました。

Oさんと女性のIさんは久しぶり。
同じく女性のKさんは、ここのところ常連組です。

簡単に基本動作を終えたところで、最初の4本の相対を東京メンバー相手に行ってもらいます。

いつもと違った相手と相対を行うとうまくいかないものですが、そこが稽古たる所以。

特に、動作の固いWさんは、丁寧に基本を見てくれるOさんに託すことにしました。

Wさん、股関節を痛めてしまったようで、本日は様子を見ながらの稽古です。

基本的に、東京会員からWさんの前後の足幅の広さについて私的がありました。

Wさん、居合をしているため、しっかりと足を前後に広げて踏ん張る癖があります。

これ自体が悪いわけではないのですが、杖の動作の中では重心移動の妨げになっていますし、後ろ足の踵を浮かせてしまうという欠点もあります。

居合の動作の中で踵を浮かせるのが良いのかどうかは、当方判断できません。

ただ、杖の動作の中では杖であれ、太刀であれ踵を浮かせるのはよいとはいわれません。

ここは、割り切ってもらって慣れてしまう他ないのですが、一ついえるのは居合でも杖でも、いくら足を大きく広げたからと言って、次の動作に移れなくなってしまうのは良くないということです。

その点はWさんも理解してくれました。

相対終わったところで、形に入ります。


いろいろやりたいことは多いですが、とりあえず表の形を全員で演武しながら練ることにしました。

まず、基本の「水月」からです。

F先生より、捌くのと同時に突くのではなく、やや突きを早くするようにとの指摘がありました。

確かに、同時に行うと突き動作になれていない人は、やや自分が負けて、腕が曲がった形での突きになりやすいようです。

つまりは、迎撃する形になるため、意識も相手の動作を迎えて留める方向に行ってしまうので、今ひとつ突きが効かないのかもしれません。


次は「太刀落」

指摘点は二つ。

① 最初の打ちで右足を左足の横ではなく、やや前方に送ること。
② 相手のこめかみを打ったあと、杖を外して首を切らせる形を作るとき、必ずしも右足を下げないこと。

①の点は、私がそう教えてしまったこともあるのですが、松本の会員は全員横に出す癖があります。

これは、実際に体育館のサークルを利用してみた結果なのですが、太刀と杖で相対した場合、杖が相手と同心円に身体を横に進めようとすると、ほんの半足分くらいしか前には出ないのです。

それに比べて、右籠手を太刀で斬られるくらい出る人が多いため、一つの感覚として、ほぼ真横でよいですよと私が教えていたわけです。

この差は、本当に微妙なところですが、確かに完全に真横ではいけませんし、もう少し前を意識してもらって良いかと思います。
あくまでも慎重に、且つ、攻撃を考えてですね。

②も基本的には同じ事です。

大事なのは、相手に一足一刀で斬られない位置に下がることなので、リーチのある人は後ろ足に揃えるだけでもよい場合があります。

最初は、皆さん一律に動作を決めて教えるため、どうしてもこのような問題は起きてくるのですが、やはり初段をとったら考えていくべき事でしょう。

この点は、他の形でも全く同じ事で、折りにつけいってはいるのですが、いつも同じ人と稽古していると、相手のリーチが変わらないのでつい忘れてしまうところでもあります。

そういった意味でも、違う場所の人と稽古するのはよいことです。


次に、「鍔割」

先生の指摘は、杖が籠手をとった後、太刀が足を切ろうと詰めてくるのですが、この時横に捌く動きが、右足、左足と1,2動作になっている点。

ここは、瞬時に横に捌かねばなりませんので、右足を捌いたら腰を捻って左足を引きつけるよう、1動作で完了する必要があります。

実は、これも杖の握りに問題があると思うのですが、杖尻を握っている手をしっかり握って相手をやや突くようにしながら身体捌きをするとうまくいくのです。

ところが、この時に相手と距離をとろうとして、腰を引いてしまい、杖の握りがおろそかになると、簡単に足を切られてしまいます。

少し怖いですが、杖をしっかり握ってギリギリの距離を保つ方が安全なのでしょう。


次は「突杖」

ここでの指摘は、上がり籠手を打ったときの相手との間合いについて。

太刀がどのようにして上段に構えるかにもよりますが、杖を外してすぐうと打とうとする場合、あまり杖との間合いは開きません。

そこへすぐに本手打ちで杖を打ち込もうとすると、どうしても間合いが詰まるため、杖の角度が急となり、また、本手打ちを打った手が下に下がってしまいます。

ここは、この形の一番難しいところですが、とにかく間合いを見きり、最速で相手の上がり籠手を制さなくてはなりません。

しかしながら、割と松本の会員は「着杖」がうまいと思います。

F先生もWさんの着杖をほめていました。

来月の大会に期待できそうです。


続いて「引提」

杖としては、左の繰付が最も重要です。
いかに、転身にやや先んじて杖を使うことができるか。
杖尻を持った手の引きつけがポイントです。

毎度同じ事ですが、右手を少し早く使うことと、杖を動かしてから身体を進めることの2点につきます。


更に、「左貫」
ここでも、私の悪い癖が露見しました。

私は、突き留めの時に、やや左足を引きすぎる癖があるようで、右足と左足が一直線に揃ってしまいます。

つまり、真半身になっているということ。

しかし、右足と左足の踵が揃うくらい、もっといえば本手の構えにおける位置ぐらいでよいと指摘されました。

自分でも、そのように指導していたらしいのですが、自分で引いてしまっているのですから面目もなにもありません。

が、やはり、実際についてもらうと、その差は半足ほどですので無意識にそうなっているときと、そうでないときがあるようです。

これは意識しなくてはなりません。


次に「右貫」

やはり一番難しい右片手で返して相手の籠手を留めるところ、その後の腕を落とすところ。

特に、相手が太刀を落として足を斬る動作を開始した瞬間に、杖の先を使って相手の右腕を落とすのですが、最近はあまり杖の先を落とさずに、ただ相手を押し込んでしまうパターンが見られます。

また、その際に、相手との間合いが近くなるため、しゃがんだときに左手が自分の膝を結んだ線より内側に入ってしまい、結果的に弱い形になってしまいます。

まず、きちんと杖の先を使って相手の腕を落とすこと。

そして、しゃがんだ後は杖を突き上げるのではなく、杖先のエッジを相手の水月に効かせるように、右手で杖に体重をかけることが必要だと思います。

このやり方だと、左手が両膝を結んだラインの内側に入りにくくなるように思います。
この辺から、時間が少なくなってきました。


「霞」

間合いと繰付以外にありません。

みなさん、それぞれ相対の時の悪い癖が出ています。

Yさんは、どうしても自分が窮屈な形になってしまうことと、繰付の際に、杖尻を持っている手が返りすぎてしまうことがありますので、その点を注意。

Wさんは、特に左繰付の時に、右手が股の付け根から外れてしまいます。
これは、おそらく繰付が力任せになっているためでしょう。

そのため、次の突きもぶれてしまって上手く決まっていません。


急いで「物見」

これも、捌きの間合いと突きの間合いのみですが、Wさんはやや下がりすぎでしょうか。

また、左足を引く際に身体を捻ると、一度右肩が前に出て、そこから捌く形になりますが、これも遅くなりますので、とにかく左足を下げたときに身体を捻らない。
身体のパーツがどれも最短で安全に、且つ相手を攻撃する動きを行わなければなりません。


ここで時間がきてしまいました。

どうしてもF先生に見てもらいたかったので、「一礼」を少しだけ。

指摘された点は、最初の籠手取りで先に身体から起きあがらないこと。

やはりこの時も杖が先行します。

次に、逆手打ちの後の突き留めで皆さん少し身体を捌きすぎるようです。
本当に少し、捌けばよいとおもいます。

この時、太刀はやや回り込んで斬ってきますので、個人的には突き留めの形になるなら、多少捌くのが良いのだと思いますし、以前K先生からもそのように指導を受けました。

細かいところではありますが、一応少し捌くのを基本にしたいと思います。


と、ここまでであっという間に4時間が終わってしまいました。

松本の皆さんも、東京の皆さんも、いつもと違う相手と稽古して少しは感覚が養われたのではないかと思います。

明日も引き続き稽古です。
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://issundo.blog130.fc2.com/tb.php/67-c484c4cf

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

issundo

Author:issundo

武塾一寸堂

(上記クリックでHPを表示します)

神道夢想流杖術を主に稽古する団体として2010年7月に設立。

通常稽古 毎週月曜日
19:00~21:00
松本市岡田小学校体育館

!!平成25年7月より土・日稽古コース(不定期)を開催します。
日時につきましては、その都度お知らせします。
(会費:1000円/回 通常稽古会員は無料)


稽古に関するご質問、見学・参加希望等は下記までご連絡下さい。

当団体連絡先(百瀬行政書士事務所内) 百瀬 仁 宛
〒390-0221 松本市里山辺1725-1
電話 0263-33-1221
携帯 090-2334-2811
mail: jin.momose@gmail.com

主宰 百瀬 仁
神道夢想流杖術(日本杖術協会五段 指導員)/糸東流塩川派空手 二段

所属団体
日本杖術協会(事務局長)
長野県杖術協会(代表者)
東京都杖道連盟(事務局長)
武道塾一貫堂六本木

カウンタ

検索フォーム

QRコード

QR