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2012/10/22 稽古日誌

大会直後の稽古日誌がとんでしまいました。

少々9月からオーバーワーク気味でなかなか時間がとれなかったとはいえ、申し訳ありませんでした。

先週は、Mさん、Yさんのみでしたので、乱合の小太刀を教えています。

今週も、同じメンバー。

ここのところ、皆さん忙しいらしく参加メンバーが少ないのが残念ですが、二段二人の稽古を集中して出来る機会でもありますので、そんなこともいっていられません。


この二人には、今後スピードを重視してもらうことにしています。

これは、私の課題でもあるのですが、スピードを重視することで身体の動きが変わってくることもありますし、また無駄な動きがなくなるのではないかと思っています。

Yさんは、その典型で、スピードを意識しだしてから動きがかえって良くなりました。

ゆっくりだといろいろと考えてしまって、身体の動きより意識が強く出過ぎるのでしょう。

特に打ちが良いように見えます。

Mさんも、やはり速くすることによって、切れがでるとともに、攻撃に圧力が出ているような気がします。

先週は、「乱留」を特に速く行ってもらいました。

何度か仕打ちを変わって稽古した後、「乱合」に入りましたが、「乱合」の前半は、まさに「中段」そのものですので、それが稽古に生きてきます。


本日は、相対をやはりスピードを意識してもらって最後まで行いました。

Yさん、かなり動きが良くなっています。

ただ、いつも「繰付」で自分の体制が苦しくなってしまうので、いろいろと確認しました。

一番の問題は、やはりスピードです。

杖が遅く出るため、相手に攻め込まれてしまい、その分自分が窮屈になるくらい間合いがつまってしまいます。

もう一つは、捌きの角度。

Yさんは背も高く、リーチもあるのですが、必要以上に横に捌いています。

その結果、相手の方向に向くことがきつくなり、身体の捻りが大きくなってしまうのです。

それに加えて、繰付けたときに左手が反り返ってしまっています。

これは、繰り付け時に強く巻こうという意識を持つためかもしれませんが、無論効きませんし、余分な力と動作を招くことになります。

ということで、かなり問題点が整理できました。

ご本人も分かってはいるようです。

その他の相対の動きが格段に良くなってきているので、半年も稽古を続ければ直ってくるのではないかと思います。

お二人とも二段になりましたので、相対についても細かい点が変わってきます。

やはり、スピード重視ということで、出来るだけ動作を区切らないように、一挙動で技をかけられるように意識してもらいます。

かといって、あまり無理をすると形が崩れますので、この辺のバランスが難しいところ。

半年くらいは、スピード重視で稽古してもらおうと思います。


さて、次に変わってきたところは太刀です。
「乱合」を始めてから、若干ですが切っ先が飛ぶようになってきました。

「乱合」を稽古すると、相手を攻撃するという意識が芽生えるのかもしれませんが、相対においても、きちんと斬る、突く動作について稽古したところ、以前よりも動作にのびが出てきたように思えました。

そんなこんなで、相対に1時間以上費やしてしまいました。

しかしながら、それだけ費やしただけの効果が見えてきたのは嬉しいことです。

相対も、形の一部なのですから、形を意識して稽古すると良いのかもしれません。


ここから、急いで「乱合 大太刀」の稽古に移ります。


まずは、杖の復習で順番確認。

お二人とも、順番については問題ありません。

そこで、本日は後半部分の、やや細かい点について簡単に解説を。


まずは、杖の引落打ちから、太刀の横一文字、杖の突きまで。

ここで、杖は太刀が杖の下に潜り込んで、押し上げながら横一文字に斬ってくるのを防がなくてはなりません。

そのためには、打った杖に一定の圧力をかけねばなりませんし、また、太刀の動きに合わせて下がらなくてはなりません。

つまりは、相手の動きに合わせて、杖に一定の圧力をかけたまま下がるのですが、これは簡単なようでいてかなり難しい。

まさに、「影」で求められる動きです。

最後は、杖の圧力を少し抜いて、太刀の横一文字を誘います。

これをくの字になってギリギリかわし、すぐに太刀の脾腹に突き入れる。

この、ギリギリかわす動作も、相手の動きに合わせて見切るという要素が必要です。


次に繰放の後に太刀を制するところから、杖を回転させて目付するまで。

これらは初めて出てくる動作。

特に、太刀の突きを下がりながら本手になって捌くところ。

正確な間合いと角度が必要です。

やや横内になりやすい。

また、間が詰まると手を切られてしまいます。


その後の、攻めと杖の回転。

ここは、今ひとつ分からない動作なのですが、基本的に正中をとった後、太刀が下がるのに合わせなければ指を斬られてしまいます。

ただ、太刀を下がらせるためには杖が太刀を崩して圧力をかけなくてはなりません。

無論、指を斬りに来たら巻き落とすなりなんなりの動作があるのでしょう。

この点は太刀との利合いに、いろいろな解釈もあるようですので、再度確認したいと思います。


次に、杖を目につけられた太刀が、踏み違えてそのまま杖の右手を切ってくるところ。

杖は、相手の目先から杖が離れないようにしながら、前の足を後ろの足に揃えます。
手を真上に上げ、結果として弓なりになって太刀をかわし、足を入れ替えて太刀の籠手を制します。

これも、弓なりになるのは一瞬でしょう。

絶対に太刀に次の攻撃をさせないために、目に付けた杖先を出来るだけ動かさないことが必要。

斬られないようにその体制を作るためには、とにかく手を真上に上げなさいと、以前岩目地先生から教わりました。

最後は、「胴払」から正面を打ち、ギリギリでかわした太刀が頭を切ってきますので、これを下がりながら横に払い、太刀の鳩尾を打って制します。

難しいのは、やはり横への打ち払い。

太刀がかなり間合いが近く、速いのでいろいろ考えると指を斬られてしまいます。

ここも、右方向への巻き落としなど、いろんな術がありますが、まずは指を斬られないよう、下がりながら横方向へ軽く打ち払う練習をすることが必要でしょう。


それぞれ、2本通して、簡単に太刀をやってもらいます。

太刀も、前半は中段と一緒ですが、後半はかなり間合いが厳しくなります。

太刀がギリギリの間合いで捌くこと、そして捌いたらすぐに斬ること。

今までと違った斬り方も多く、慣れるのには時間が掛かります。

ただ、ギリギリでの間合いでの攻防が、少し面白いと感じてもらえようです。

そうすると、「表」も「中段」も変わってくるのですが・・・・・・・・


本日はこれまでとして、最後にまた2本ずつ乱合を通しました。
年内はこればかりになりそうですが、いよいよ面白くなってきたと思います。

ひととおり、太刀も出来るようになるまで稽古を続けたいと思います。
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