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2012/11/12 稽古日誌

先週一週分を飛ばしてしまいました。

現在、東京都杖道連盟の25周年記念誌編纂作業がピークを迎えているため、なかなか書いている時間がないとはいえ、お詫び申し上げます。

さて、本日は珍しく参加者がMさんのみ。

Mさんは、最近指導が増えていますので、自分の稽古時間がなかなかありません。

ちょうど良いので、相対から細かな点を指導してみることにしました。

まず、打ちについて。

ほんの僅かですが、Mさんは右前引落打ちの際に、僅かに右手が左に動き、その分与高知になるような角度で杖を立てていく癖があるのがわかりました。

右手のほうが利き手なのですから、上手くコントロールできそうなものです。

最近気がついたのですが、どうやらこれは、利き手でない左手を上手くコントロール出来ない結果のようです。

引落打ちでは、前の手を前方に小さな円を描きながら握り込んで、杖を振り上げていくのですが、左手が前、つまり左手で握り込んでいく場合、右手は杖がぶれないように支えながら、上がっていくのを助けます。

このとき、杖を支えるのはよいのですが、杖の上がっていく軌道を変えないよう、若干腕を曲げながら上がりきるまで杖全体をコントロールする必要があります。

当然、利き手である右手でコントロールすることは上手くできるのですが、利き手でない左手が後ろとなった場合は、上手く曲げることが出来ず、右手の握り込みに対してスムーズに合わせて動くことが難しいのです。

その結果、やや腕が突っ張った形で杖をあげていくため、杖が身体から離れる方向に動きやすくなります。

それに引きずられて前の手が左に動くのです。
と、まあ之は一考察に過ぎません。

というのは、明らかに前の手の動かし方が、右と左で異なっているので、前の手を動かすときの意識にも問題があるのかもしれません。

そーいえば、「奧」と「秘伝」は知りませんが形の中で、左から打つ(右手で杖尻をもつ)形は、表の「一禮」の体外打ち以外ありません。

相手が八相から斬ってくるのが前提だからかもしれませんが、実戦では両方打てなくてはならないような気がします。

さて、次は「タメ」について。

これは、特に「繰放し」で考察したのですが、繰放す際には重心移動と杖の繰り放し動作を同時に行うのが基本です。

ところが、或る程度上段者になってくると、ほんの少しそのタイミングが変わってきます。

やや、杖を動かすのが遅れるのですが、この時にタメをつくってしまうと、繰放しが効かなくなってしまうのです。

ここで重要なのが、腕などを引きつけてタメを作るのではなく、目に見えない身体動作、肩や腕の関節、上半身・下半身全を柔らかく使うことによって、タメを作ることではないかと考えています。

例えば、体当たりにおいては、腕を曲げ、それを更に伸ばす力で相手を押すのではなく、腕を伸ばしたまま、身体全体で、正に「体当たり」するようにして相手を押し放します

これも同じ原理ではないかと思います。

もっといえば、この動作は打ちに始まり杖術の全ての身体動作に通じるものだと考えていますので、これから少しずつ検証してみようと思います。

まずは、一つの実験として、現在あまり腕を引き寄せずに繰り放す方法を試してみました。

それなりの効果はあるようですが、これが私の中で術として使えるかどうかは、またレポートしましょう。


久しぶりに相対で1時間以上が経過しました。

本日は、形として「乱合 小太刀」の太刀を習ってもらうことにしました。

最初は、杖の復習からです。

杖として難しいのは、中段繰付けと繰放しでしょうか。

まず、中段繰付けは、大太刀とちがって大きな回転で攻めません。

右手を中心にくるっと螺旋を描いて、相手の左ソケイブに小太刀をもった右手首を繰り付けます。

これも、慣れが必要ですが、通常の中段繰付け同様な点としては、小太刀をあげきってしまうまで、決して自分の右手を額より下にしたり、腕で引きつけてしまわないことです。

この動作を間違えると間違いなく斬られますし、くるっと一気に杖を回すため、避けることも難しく、かなり自分が危なくなります。

後は、やや深く繰り付け過ぎてしまう傾向があります。

大太刀も同じなのですが、ソケイブに繰り付ける動作を行う場合にも、きちんと杖で相手をコントロールし、間合いを計らなければなりません。

これが出来ると力も抜けてくるのですが、「言うは易し、行い難し」の典型です。

まあ、まだその段階ではないので、形になれてもらうことが優先です。


3本ほど遠して、次に小太刀を持ってもらいました。


ここでも言うことは同じなのですが、大事なのは小太刀を届かすことです。
杖を持っている相手に対して、短い小太刀を届かすのは用意ではありません。

さらには斬らなくてはならないのですから大変です。

案の定、なかなか届く間合いにはいることが出来ません。

小太刀は正に身体全体と、腕を一杯に使って斬り付けなくてはなりませんが、その稽古のためにはよい形かもしれません。

後は、大太刀と異なり片手で相手の攻撃を受けなければなりませんから、受け方を間違えると怪我をします。

そういった意味で、小太刀は非常に緊張感を持って演武することが出来る形とも言えるでしょう。

このところ、昇段審査でも余りお目に掛からないような気がしますが、やはり難しいからなのかもしれません。

そのほか、影の「右貫」の動き、相手の目をせめて右足を出しながら杖を一回転させて事攻撃するところ。

とにかくしっかりと相手の目を攻めることと、やや杖を突きだして相手の目を攻めたら、瞬時に杖を回転させて打ち動作を行うこと。

この回転からの打ちが遅いと相手は全く怖くありません。

厳しい攻めが求められます。


何本か稽古してもらって、続けて試しに「乱合 大太刀」で太刀を持ってもらいました。

格段に太刀が楽になるような気がするはずです。

やや、間合いが近くなる傾向があるのは、小太刀の感覚が残っているからでしょう。


最後は、大太刀・小太刀と私が太刀を持って掛かりとしました。


私も、久しぶりにじっくりと乱合を稽古できた気がした一日でした。


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